ブックタイトル地域とつながる 高齢者救急実践ガイド
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地域とつながる 高齢者救急実践ガイド
310 症 例概 要? 患者 76歳,男性? 病歴数日前から感冒症状があり,食欲が低下していた.当日,自宅で倒れているところを家族に発見され,救急搬送となった.痙攣はなかった.? 既往歴高血圧,脂質異常症(近医クリニック通院中),前立腺肥大,ほか.? バイタルサイン・身体所見救急隊員による下顎保持で気道は保たれていた.SpO2:99%(バックバルブマスク10 L/分の酸素投与),呼吸:20回/分,心拍:104 bpm,血圧:94/50 mmHg,意識レベル:JCSⅢ-100,GCS E1V2M4,体温:36. 5 度,痙攣なし? 画像所見頭部CT:軽度脳萎縮以外,明らかな急性変化は指摘できなかった.頭部MRI:拡散強調画像にて,右中大脳動脈領域に散在する高信号域を認めた(写真).来院時MRI.右中大脳動脈領域に高信号域が散在している.第Ⅱ章 症例からみる高齢者救急の実際1 てんかん症 例