ブックタイトル肉腫化学療法マスタークラス

概要

肉腫化学療法マスタークラス

2　MAID （ADR＋IFO＋DTIC）療法1131 コース当たりのIFO の投与量は，MAID 療法のほうが少ないため，化学療法の施行可能回数はMAID 療法のほうが理論上は多い．C. 適応・用法MAID 療法は高悪性度軟部肉腫に対して開発された．今日において，横紋筋肉腫や骨外性Ewing 肉腫にはエビデンスレベルの高い確立されたレジメンがある．したがって，MAID 療法の適応は，高悪性度非円形細胞肉腫である．補助化学療法の適応症例は切除可能な手術症例，特にⅢ期の症例である．また，切除不能な局所進行例，もしくは遠隔転移例に対して，生存期間の延長を目指して行われる．表2-1 　MAID療法のレジメン1日目2日目3日目4日目5日目02：00 ～ 06：00 主管）ヴィーン RF　500 mL ○ ○ ○ ○06：00 ～ 10：00 主管）ソルデム R3A　500 mL ○ ○ ○ ○10：00 ～ 13：00 主管）ヴィーン RF　500 mL ○ ○ ○13：00 ～ 16：00主管）ソルデム R3A　500 mLイホマイド R　1?250 mg/m 2ウロミテキサン R　1?250 mg/m 2○ ○ ○16：00 ～ 19：00主管）ソルデム R3A　500 mLイホマイド R　1?250 mg/m 2ウロミテキサン R　1?250 mg/m 2○ ○ ○19：00 ～ 22：00 主管）ヴィーン RF　500 mL ○ ○ ○10：00 ～ 14：00 主管）ヴィーン RF　500 mL ○14：00 ～ 18：00 主管）ソルデム R3A　500 mL ○18：00 ～ 22：00 主管）ヴィーン RF　500 mL ○22：00 ～ 02：00 主管）ソルデム R3A　500 mL ○ ○ ○ ○10：00 ～ 10：15側管）生理食塩水　50 mLアロキシ R　0.75 mgデカドロン R　9.9 mg○10：00 ～ 10：15側管）生理食塩水　50 mLデカドロン R　6.6 mg○ ○ ○10：15 ～ 10：45側管）生理食塩水　50 mLタケプロン R　30 mg○ ○ ○ ○11：00 ～ 12：00側管）5 ％ブドウ糖　100 mLダカルバジン R　300 mg/m 2遮光○ ○ ○12：30 ～ 13：00側管）5 ％ブドウ糖　100 mLアドリアシン R　20 mg/m 2 ○ ○ ○21：00 ～ 21：30側管）生理食塩水　50 mLタケプロン R　30 mg○ ○ ○ ○朝食後に内服イメンド R カプセル　80 mg　内服○ ○10時に内服イメンド R カプセル　125 mg　内服○