ブックタイトル147処方を味方にする 漢方見ひらき整理帳
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147処方を味方にする 漢方見ひらき整理帳
2病気は患者自身が治すもの 当たり前のことではあるが,病気になるのは他でもない患者自身であり,病因によって身体を動かしているシステムに何らかの変調を生じた結果が「病気(illness)」である.病気が治るためには,変調を来したシステムを修復する「応答(response)」が身体から引き出されなくてはならない.現時点では薬物や手術などによる介入が最も効率がいいので専らこの方法が取られているが,未開の地ではお祈りの方が効果的に応答を引き出せることもあり得る. どのような介入方法が取られたにせよ,最終的にシステムが正常化した結果「生き延びる(survival)」ことができるのであり,最終的に正常化できなければ死を迎えることになる.健康とは勝ち続けること 健康とは一見身体のなかでは,何事も起こっていない平穏状態に見えるが,実際には生まれ落ちた瞬間から,内的・外的な攻撃因子に晒され続け,これらと戦って勝ち続けていることが,健康を維持しているということである.したがって,健康と病気の間にまだ病気になっていない「未病」という概念を置くという考え方は,体内が常在戦場である現実と乖離しており,間違った考え方である.むしろ,人間はもともと病気で,それを克服し続けているので健康でいられると考える方が現実と合致している.illness response survivalシステムの変調システム修復の応答システムの正常化健 康 未 病 病 気人間はもともと病気だ平穏の状態ではなく体内は常在戦場