ブックタイトルひと目でわかる方剤学
- ページ
- 6/12
このページは ひと目でわかる方剤学 の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは ひと目でわかる方剤学 の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
ひと目でわかる方剤学
表剤とは,病邪が表(体表)にある時に用い,発汗させることにより,汗とともに病邪を体外に排出して取り除く方剤である.『傷寒論』の太陽病を治療する方剤である.『素問・陰陽応象大論』に「其の皮に在る者は,汗して之を発す」とあり,病邪が皮膚に存在する時は発汗させて病邪を体外へ出す,という意味である.これは汗法の治療の原則を述べたものである.例えば,感冒やインフルエンザの初期において,発熱,頭痛,悪寒,無汗,脈浮緊がある時には,太陽病の実証と診断することができる.病邪は体表に存在するので,麻黄湯で発汗させて汗とともに病邪を体外に排出して治癒へと導くのである. 表剤には,麻黄湯,葛根湯,小青竜湯,桂枝湯,桂麻各半湯,香蘇散,麻黄附子細辛湯,葛根湯加川?辛夷,桂枝加葛根湯,参蘇飲,升麻葛根湯,川?茶調散,麻杏甘石湯,五虎湯,大青竜湯などがある.次のような,〔主要方剤〕と〔副方剤〕に分ける.〔主要方剤〕は,重要な方剤であり,〔副方剤〕は,〔主要方剤〕から派生した方剤,重要性のやや低い方剤である.主要方剤麻黄湯,葛根湯,小青竜湯,桂枝湯,麻黄附子細辛湯,麻杏甘石湯,大青竜湯副方剤桂麻各半湯,香蘇散,葛根湯加川?辛夷,桂枝加葛根湯,参蘇飲,升麻葛根湯,川?茶調散,五虎湯1 表剤