ブックタイトル輸液カテーテル管理の実践基準
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輸液カテーテル管理の実践基準
4Ⅵ 推奨基準1 輸液治療に必要な能力・教育基準1医師,看護師および薬剤師は,輸液治療の提供に際し,専門職としての責任を理解し,患者に対する安全の確保に努める1 , 2). Ⅲ A2医師,看護師および薬剤師は自らの業務範囲内で安全な輸液治療または補助を行える能力を取得し維持する1 , 2). Ⅲ B3病院長は,輸液治療にかかわる医療従事者に対して,安全な輸液治療の実施と維持管理に必要な知識と技術の教育を継続して行う体制をつくる3). Ⅰ A4病院長は,輸液治療にかかわる患者の侵襲と医療従事者のリスクを最小限にする措置を講ずる責任がある3). Ⅲ A5病院長は,輸液に関する教育の責任者として医師,看護師および薬剤師をそれぞれ配置する3). Ⅲ A6輸液に関する教育の責任者は,院内で輸液治療にかかわる医療従事者すべてに対して,輸液治療の知識と院内手順の遵守状態を定期的に評価する4). Ⅰ A7輸液治療に必要な知識と技術を有すると施設が認めた者が輸液に関連する業務に従事する2). Ⅱ A8血管内留置カテーテルの挿入に関する技術認定を各施設で行うことが望ましい.その場合,それぞれのカテーテルの種類に応じて認定を行い,基準に満たないものが単独で手技を行わない2 , 5).Ⅰ A9 挿入技術の認定基準および評価方法は院内手順に具体的に定める5). Ⅲ A10 挿入技術の評価は定期的に行い,技術向上に向けた教育を継続して行う2). Ⅲ A11血管内留置カテーテルの技術演習は解剖モデルやシミュレーション機材を用いて行う.侵襲的な技術の演習を医療従事者同士で行わない6 - 8). Ⅲ A12各施設の院内手順などで,インフォームド・コンセントの必要性,および各職種の役割,業務範囲,責任を明確に規定する.各医療従事者は規定を遵守し,医療チーム内で情報を共有する2 , 5).Ⅲ A