ブックタイトル子どもが元気になる在宅ケア

概要

子どもが元気になる在宅ケア

2354 在宅医療訪問看護ステーションと医療機関からのリハビリテーションの併用　介護保険では，訪問看護ステーションと診療所や医療機関からの訪問リハビリテーションの併用が可能です．しかし，医療保険では制限つきで可能または不可の場合があります．2ヵ所の医療機関からの訪問看護の併用　退院後１ ヵ月以内の利用者へ訪問する場合は，2 ヵ所の医療機関からの訪問看護の併用が可能です．　緩和ケアや褥瘡ケアの専門研修を受けた看護師との同行訪問に関しては，同一日に共同指導を行う場合のみ訪問看護基本療養費をそれぞれ算定できます．⑨ 複数名による訪問　看護職員と看護職員，理学療法士等，看護補助者が同時（入室から退室までではなく一定時間一緒にいるという意味）にサービス提供します．別表第7・第8，特別指示期間，著しい迷惑行為などがある，またはこれらに準ずると認められる利用者（看護補助者のみ）への訪問に対して算定可能です．医療者は週1回，看護補助者は週3回（看護補助者に限っては別表第7・第8該当者は回数制限はない）まで利用できます．⑩ 訪問看護指示書で医療的ケアの指導についての指示を受けて行う　訪問看護指示書に医療的ケアの指導の必要性について指示が記入されている場合，正しい医療的ケアが継続できるように訪問看護を計画し，居宅介護事業所と連携をとってサービスを提供します．⑪ 利用者・家族が24時間365日安心できる訪問看護体制　訪問看護ステーションの夜間・早朝の対応体制には「24 時間対応体制」（?24 時間対応体制加算），「24 時間連絡体制」（?24 時間連絡体制加算），「営業時間以外は連絡不可」の3 つのパターンがあります．「24 時間対応体制」を取っていると5,400 円/ 月1 回の加算，「24 時間連絡体制」だと2,500 円/ 月1 回の加算です．　実際に困ったときに24 時間いつでも訪問看護に来てくれるのは，「24 時間対応体制」を取っている訪問看護ステーションです．「24 時間連絡体制」だと電話対応になり，実際には訪問しません．在宅療養支援診療所は24 時間訪問対応が可能な訪問看護ステーションとともに地域を支えています．成人・高齢者の訪問看護や在宅での看取りを行っている訪問看護ステーションは24 時間対応しているところがほとんどです．利用者の暮らしを24 時間365 日支えるそのような訪問看護ステーションが頼りになると思います．夜間・早朝の対応体制については，重要事項説明書に記されているため，契約する前に確認が必要です．⑫ 緊急時の訪問看護（? 緊急訪問看護加算）　状態が変化した利用者や家族の求めに応じて診療所または在宅療養支援病院などからの指示に基づいて訪問します．⑬ 在宅患者連携指導　（? 在宅患者連携指導加算）　在宅で療養している通院困難な利用者について，医療関係職種間で文書などにより共有された診療情報をもとに，利用者や家族に指導を行い，その内容や療養上の留意点について他職種に情報提供した場合に算定できる加算です．⑭ 緊急時などのカンファレンスの実施　（? 在宅患者緊急時等カンファレンス加算）　状態の変化や治療方針の変更等に伴って利用者に関わる医師・歯科医師・薬剤師などと一緒に利用者宅でカンファレンスを開いて，療養する上で必要な指導を行います．⑮ 情報提供（? 訪問看護情報提供療養費）　利用者・家族の同意を得て，居住地の市区町村・保健所・精神保健福祉センターに対して情報を提供します．これによって市区町村の担当者は，その住民が受けているサービスの内容を