ブックタイトル子どものアレルギー×母乳育児×スキンケア
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子どものアレルギー×母乳育児×スキンケア
147用語集あ行● 亜鉛 皮膚の生成や免疫系などのさまざまな働きに必要なミネラルである.また,200 種類以上の酵素(抗酸化酵素含む)の成分でもある. 欠乏すると,生殖機能の異常や免疫機能の低下,感覚障害(視覚,味覚,嗅覚)を起こしうる.● アミノ酸乳 アミノ酸のみから製造された人工乳のためアレルギー反応を起こしづらい.● アルサス型 4 種類に分類されているアレルギー反応の1 つで,抗原抗体複合体によって引き起こされる反応.● アレルゲン性 アレルギーを起こす強さ.● インターロイキン 免疫細胞などから産生される細胞間の情報を伝達する役割を担うタンパク.● インターロイキン-10 主に単球系細胞に作用して,炎症性サイトカインの産生をはじめとする免疫機能を抑える.炎症反応を抑制するサイトカイン.● 衛生仮説 乳幼児期の衛生環境が個体の免疫系の発達へ影響を及ぼして,その個体がアレルギーになりやすいかどうかを決めるという仮説.● オボアルブミン 卵白中の主要アレルゲンタンパクの1 つ.オボアルブミンは加熱するとアレルゲン性が低下する.● 用語集 ●● オボムコイド 卵白中の主要アレルゲンタンパクの1 つ.熱に安定であるためオボムコイドIgE 抗体に陽性を示す児では加熱卵や卵の加工食品でも反応しやすい.● オリゴ糖 糖類の一種.ブドウ糖などの単糖が2 ?10 個程度結合したものの総称を示す.フラクトオリゴ糖,ガラクトオリゴ糖など,さまざまな種類がある.胃や小腸では吸収されず,大腸内まで到達することでビフィズス菌などの善玉菌を増殖させて腸内環境を整え,便秘を予防・改善するものもある.か行● 核酸 すべての生物の細胞内に存在し,タンパク生合成および生物の遺伝現象に関与している重要な物質で,DNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)の2 種がある.● 加水分解 タンパクが酸や酵素などでアミノ酸やペプチドに分解されること.● カゼイン 乳中の主要タンパクの1 つで,いくつかの種類がある.● 可溶性CD14 自然免疫系の構成要素の1 つ.細菌に由来するリポ多糖体を認識する.初乳に多く含まれ,児の未熟な腸管に侵入した病原体を素早く感知する.