ブックタイトル公衆栄養学実習 学内編 改訂2版
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公衆栄養学実習 学内編 改訂2版
1 健康づくり対策6表2-1 健康日本21(第二次)の概要国民の健康の増進の推進に関する基本的な方向〔2013(平成25)年?2022(平成34)年の10 ヵ年〕① 健康寿命の延伸と健康格差の縮小:生活習慣の改善や社会環境の整備によって達成すべき最終的な目標② 生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(NCD(非感染性疾患)の予防):がん,循環器疾患,糖尿病,COPD に対処するため,一次予防・重症化予防に重点を置いた対策を推進.国際的にもNCD 対策は重要③ 社会生活を営むために必要な機能の維持および向上:国民の自立した日常生活を営むことを目指し,ライフステージに応じ,「こころの健康」「次世代の健康」「高齢者の健康」を推進④ 健康を支え,守るための社会環境の整備:時間的・精神的にゆとりある生活の確保が困難な者も含め,社会全体が相互に支え合いながら健康を守る環境を整備⑤ 栄養・食生活,身体活動・運動,休養,飲酒,喫煙,歯・口腔の健康に関する生活習慣の改善および社会環境の改善:生活習慣病の予防,社会生活機能の維持および向上,生活の質の向上の観点から,各生活習慣の改善を図るとともに,社会環境を改善す.一次予防に重点が置かれ,目標指向型健康増進施策として策定されました.運動期間は当初11 年(2000 年?2010 年)とされていましたが,2005 年の中間評価が2007 年にまとまったため,最終年度が2012 年まで延長されました.運動の基本方針は,① 一次予防の重視,② 健康づくり支援のための環境整備,③ 目標の設定と評価,④ 多様な実施主体による連携のとれた効果的な運動の推進です.9 分野(① 栄養・食生活,② 身体活動・運動,③ 休養・心の健康づくり,④ たばこ,⑤ アルコール,⑥ 歯の健康,⑦ 糖尿病,⑧ 循環器病,⑨ がん)70 項目が設定されました.2007 年中間評価報告では,新たに目標項目が設定され80 項目となりました.D. 第四次国民健康づくり対策「21 世紀における(第二次)国民健康づくり運動」健康日本21(第二次)平成24(2012)年に,健康日本21 最終評価結果を踏まえ,第四次国民健康づくり運動として「健康日本21(第二次)」が告示されました.基本方針は「21 世紀の我が国において少子高齢化や疾病構造の変化が進む中で,生活習慣および社会環境の改善を通じて,子どもから高齢者まで全ての国民が共に支え合いながら希望や生きがいを持ち,ライフステージに応じて,健やかで心豊かに生活できる活力ある社会を実現し,その結果,社会保障制度が持続可能なものとなるよう,国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な事項を示し,平成25年度から平成34 年度までの健康日本21(第二次)を推進する」と示されています.基本的な方向の最上位は,① 健康寿命の延伸,健康格差の縮小とされ,② 生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底〈非感染性疾患(NCD)の予防〉,③ 社会生活を営むために必要な機能の維持および向上,④ 健康を支え,守るための社会的環境の整備,⑤ 栄養・食生活,身体活動・運動,休養,飲酒,喫煙および歯・口腔の健康に関する生活習慣および社会環境の改善が示されています(表2-1,表2-2).[出典]厚生労働省:健康日本21(第二次).