ブックタイトル処方管理学

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概要

処方管理学

第2章 各論 循環器疾患22動車の運転など危険を伴う機械を操作する際には注意するよう説明する.また,本剤投与後,血圧値の改善が予想されるが,医師の指示なしで服薬の中止や減量は行わないよう指導する.ただし,本剤投与後,めまい・ふらつき,頭痛・頭重,浮腫,ほてり(熱感,顔面潮紅等),動悸,歯肉肥厚や便秘などが現れることがあるため,異常が認められた場合には,投与を中止し直ちに医療機関に連絡するよう指導する.問題はないと思われる.また,一般的に腎機能障害のある患者では,降圧に伴い腎機能が低下することがあるため,重篤な腎機能障害のある患者においても慎重に投与する必要があるが,本患者は,重篤な腎機能障害のある患者には該当せず,問題はないと思われる.処方監査Q7 この薬物療法で発生し得る問題と,その対応はどのようなものか? 降圧作用に基づくめまいなどが現れることがあるため(特に投与初期),高所作業,自 アムロジピン服用開始1 ヵ月後の受診時における血圧は,143/93 mmHg(2回の平均)であった.降圧目標の140/90 mmHg 未満に到達していなかったため,アムロジピンを2.5 mgから5 mgへ増量した.その後,目標値への達成がみられ,副作用の出現もなかったため,同処方を継続していた.しかしながら,治療開始から2年程経過した頃より受診しなくなった.それから5年ほど経過しs cen e3 治療開始から7 年後自己判断で投薬を中止し,救急外来を受診併用(少量) 併用(通常用量/ 組み合わせ変更)Ⅱ-Ⅲ度高血圧Ⅰ度高血圧高リスク単剤(通常用量) 併用(少量)3 剤併用4 剤併用単剤(少量)Ⅰ度高血圧合併症なし図2 降圧目標を達成するための降圧薬の使い方(文献1より転載)