ブックタイトルジェネリック医薬品パーフェクトBOOK　改訂2版

概要

ジェネリック医薬品パーフェクトBOOK　改訂2版

67第 5 章 ジェネリック医薬品と診療報酬・薬価実質的には「1 価格帯」「2 価格帯」の製品が多くなっている（図5-8）．長期収載品とジェネリック医薬品　長期収載品とは，ジェネリック医薬品のある先発医薬品である．長期収載品の薬価を強制的に引き下げる仕組みとして，2002（平成14）年度から「初めてジェネリック医薬品が薬価収載され，長期収載品となった製品」の追加引き下げ〈いわゆる「Z」〉が導入された．さらに，2002（平成14）・2006（平成18）・2010（平成22）・2012（平成24）年度には「全長期収載品の追加引き下げ」が特例的に行われるとともに，「ジェネリック医薬品の追加引き下げ」も実施された．2014（平成26）年度からは，〈いわゆる「Z」〉を廃止するとともに，新たに「後発品置換え率に応じた長期収載品の薬価の引き下げ〈いわゆる「Z2」〉」が導入された．そして2018（平成30）年度より「Z2」制度は維持するものの，ジェネリック医薬品の数量シェア80%の目標達成時期を踏まえ，置換率基準を含めて，次のような見直しが行われた（表5-4）．3販売名単位（円）I HG F E D先発品A59.9064.9076.2084.3084.5095.80C B121.40144.70221.80販売名G F E DC B先発品A低薬価品群準低薬価品群その他の後発品群改定薬価（円）62.6087.60124.00221.80その他の後発品群について加重平均準低薬価品群について加重平均低薬価品群について加重平均最高価格221.80円最高価格の50%（110.90円）最高価格の30%（66.50円）I H図5-8 後発医薬品の価格帯数〔厚生労働省：薬価基準改定の概要，http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000197375.pdf，既収載医薬品の薬価算定方式，http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000174264.pdf（2018 年5 月5 日閲覧）より作成〕価格帯数成分規格数割合1 1 , 440 76 . 3 %2 364 19 . 3 %3 83 4 . 4 %※1　医薬品の成分，規格（剤形含む）ごとに集計．※2　「 基礎的医薬品」及び「基礎的医薬品と組成，剤形区分及び規格が同一である基礎的医薬品に該当しない類似薬群」を除く．※3　小数点以下第2位　四捨五入表5-4 後発品置換え時期の対応：Z 2 の置換率基準を見直し2014（平成26）年度 薬価改定2016（平成28）年度 薬価改定2018（平成30）年度 薬価改定後発品置換え率薬価引き下げ率後発品置換え率薬価引き下げ率後発品置換え率薬価引き下げ率20 %未満20 %以上40 %未満40 %以上60 %未満2 . 0 %1 . 75 %1 . 50 %30 %未満30 %以上50 %未満50 %以上70 %未満2 . 0 %1 . 75 %1 . 50 %40 %未満40 %以上60 %未満60 %以上80 %未満2 . 0 %1 . 75 %1 . 50 %