ブックタイトル先輩薬剤師から聞いたこれだけは押さえておきたいルール&マナー

ページ
5/10

このページは 先輩薬剤師から聞いたこれだけは押さえておきたいルール&マナー の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

先輩薬剤師から聞いたこれだけは押さえておきたいルール&マナー

26薬剤師の仕事って?近年,科学技術の進歩が目覚ましく,情報通信速度も速くなるなど,私たちの生活がとても便利に,スピーディーになってきました.とてもありがたいことだと思います. 医療現場においても,機械化や自動化が進み,リスク管理の観点からもさまざまな調剤機器が開発・使用され,薬剤の調製は,直接薬剤師が実施するのではなく,調剤機器で行われるようになってきています.でも,未来のある日,ふと振り返ってみると,そこには,電子機器やロボットしかおらず,「人」がいないことに気付かされるかもしれません.医療の担い手として薬剤師は,電子機器でもロボットでもありません.他者のさまざまな状況を捉え,怒ったり,泣いたり,笑ったり,何かを感じたり,考えたりすることのできる「人」なんです.機械にはなく,人にあるものこそが,「こころ」ではないでしょうか. また,薬剤師は,1992 年(平成4 年)に医療の担い手として医療法に明記されてから,20 年以上が経過しました.薬剤師は医療人として,薬剤の調製が業務の中心であった時代から,患者さんを中心とした医療チームへの参画,多職種連携など,人とのコミュニケーションを中心とした業務に変化してきました. つまり,薬剤師は,人の心と心のつながり,すなわち共感を大切にして,薬の情報を扱う職種ということになります.自分のことを優先するのではなく,相手の身になって,相手を思いやる,そんな気持ち(こころ)が何より大切ではないでしょうか.(長谷川洋一)1 薬剤師に求められるココロChapter 2