ブックタイトル薬剤師のための臨床思考トレーニング ケースで学ぶ薬物治療

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概要

薬剤師のための臨床思考トレーニング ケースで学ぶ薬物治療

2第1 章薬物治療モニタリングの基本スキル薬物治療モニタリングの基本スキル どうすれば午後の指導薬剤師とのミーティングまでに準備ができるでしょうか? とりあえず患者カルテを開いてみても,どのような情報を収集する必要があるのかを理解したうえでカルテを見ないことには,薬物治療を評価し問題点を見つけ出すことはできません.「薬物治療に関連した問題点は電子カルテ上に示されています」,そんな便利な電子カルテは現在のところこの世には存在しません.薬剤師自身が問題点を見つけて,解決に導くのです.これは,薬剤師の果たすべき大きな役割です. 薬物治療の効果を最大限に発揮し,副作用をはじめとする数々の問題点が最小限になるように支援することを,本書では「薬物治療モニタリング」とよぶ 薬剤部の朝礼後.学生:おはようございます.指導薬剤師:おはよう.今日からいよいよ病棟実習ね.午前中は忙しいので午後に実習のオリエンテーションをすることにして,まずはあなたに担当してもらう患者さんを紹介します.6号室の患者さんです.午後2時に私と会うまでにこの患者さんの薬物治療の評価をして,問題点を明らかにしておいてね.電子カルテの説明会(コンピュータトレーニング)は終えているはずだから,必要な情報は電子カルテから収集できるよね.午後には一緒に患者インタビューに行くのでしっかり準備しておくように.学生:患者さんの薬物治療を評価… 評価? 問題点って? 患者さんは健康に問題があったから入院してきたわけで… さて,どこから手をつけたらいいんだろう? とりあえず,患者カルテを開いて…会話1Lesson1薬物治療モニタリングの4つのステップを理解する.薬物治療の評価に必要な情報をあげることができる.薬物治療関連の問題点をあげることができる.薬物治療関連の問題点を解決または防止するために考慮すべき要因をあげることができる.1234学習目標