ブックタイトル地域医療連携サポートBOOK フローチャートでわかるがん化学療法の副作用

概要

地域医療連携サポートBOOK フローチャートでわかるがん化学療法の副作用

12吐き気，食欲不振を知ろう！水分，食事，薬剤の内服が十分にできない● 吐き気により水分や食事が十分にできないような場合，脱水や電解質異常などの原因となります．● 制吐薬をはじめとする薬剤の内服も困難であることが予想され，悪循環に陥る可能性があります．原因の検索と点滴などの非経口的な投与を検討する必要があり，医療機関の受診が勧められます．吐き気に加えて，腹痛や頭痛，めまいなどがする● 頭痛や腹痛，めまいなどの随伴症状がある場合，抗がん薬の影響以外の可能性を考える必要があります．脳出血や腸閉塞などの重篤な疾患が隠れている場合もあります．最後に抗がん薬を注射/内服してから10日以上経過している● 遅発性悪心は投与24 時間から120 時間（5 日間）程度ですので，10 日以降に突然起こる吐き気は他の原因が考えられます．＊ この他にも，「意識の状態が悪い」や「呼吸が荒い，回数が多い」など，身体の状態が悪い，明らかにいつもと違う，と感じられる場合は，医療機関への連絡・受診が適切です．RedFlag この項目に該当したらすぐ対応!!!どのような「吐き気・食欲不振」が怖いのか～どんなときに病院に連絡すればよいのか～