ブックタイトル在宅薬剤管理入門
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在宅薬剤管理入門
v序このところ在宅医療がとてもメジャーになり,正直喜んでいる.思い返すと1998 年,筆者が在宅訪問を始めた頃,それは大変珍しがられたものである.十数年を経た今,かかわる薬剤師も大変多くなり,在宅医療における薬剤師の活躍ぶりは全国各地から報告されるようになっている.しかし一方では,在宅医療を儲けの手段として捉え,その本質を忘れている薬局もあるように聞く.主語が「患者さん」ではなく薬剤師となり,利益目的のみで取り組むような在宅訪問は絶対にやめてほしい.あくまでも主語は「患者さん」である.患者さんに何が必要なのか,患者さんが何を求めているのかをきちんと聞きとり,そのためには自分たちに何ができるかを考えつつ行動していくことは,医療そのものの本質である.そのマインドを絶対に失わずにかかわってほしい.本書はそんな本質やマインドをベースに書かれている.そしてそのベースの上に,具体的な取り組みにおける留意点を解説した項目を多数掲載している.在宅医療にかかわる全国の薬剤師の傍らに本書が置かれ,在宅医療の本質とマインドをしっかり継承してくださることを切に願う.なお,この場をお借りして,本書の発刊のために企画から執筆までご尽力いただいた,和田忠志先生ならびに編者の先生方,そして各項目をご執筆いただいた在宅医療・地域医療でご活躍の全国の先生方に厚く御礼申し上げたい.また,幾多の苦難を乗り越え完成に導いてくださった南山堂の皆様,とくに伊藤様,宇津木様にも心より御礼申し上げたい. 2014 年7 月川添 哲嗣