ブックタイトル治療100巻1月号

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概要

治療100巻1月号

76 Vol.100,No.1〈2018.1〉各疾患群ごとの地域資源処方<地域資源処方のまとめ>地域資源処方① 自助グループ(断酒会,AA:Alcoholics AnonymousR)地域資源処方② 保健センター,保健所,精神保健福祉センター地域資源処方③ アルコール健康障害対策推進計画地域資源処方④ プライマリ・ケアにおけるアルコール問題に関する診療報酬算定の取り組み地域資源処方⑤ 家族会(アラノン(Al-Anon)など)地域資源処方⑥ 視聴覚ツールの活用事例の概要:医学的アプローチの限界 高血圧,糖尿病,脂質異常症,職場の適応障害で通院中のAさん(50歳,男性)には30年来の飲酒歴があり,ここ1 年はビール500mL を1 日5本,毎日飲酒している.仕事の上司と折り合いが合わず,最近は適応障害によると思われる頭痛,腹痛が生じ,2週間休職している.夫婦2人暮らしであり,一度本人の妻とお会いしたが,妻は「自分の手に負えない」と半ばあきらめかけているような印象だった.DSM-5でアルコール使用障害(重度),ICD-10でアルコール依存症の診断を満たした.主治医として,「アルコールが主問題」と説明し,アルコール依存症専門医療機関への受診を勧めたが,本人は「アルコールが問題なのはわかっている.しかし,どうしてもアルコール依存症の専門医療機関には行きたくない」と強く主張した.今後,自分1人で抱えるには,対応に難渋しそうである.Ⅰ飲酒(アルコール依存症)吉本 尚筑波大学医学医療系 地域医療教育学以下のうち,アルコール問題/依存症対策に有効というエビデンスがあるアルコール問題への取り組みはどれか(複数選択可)?①アルコール依存症患者の自助グループへの参加.②アルコール問題をもつ本人の保健センターでの相談.③アルコール問題をもつ家族の保健センターでの相談.④アルコール問題/依存症対策のための法律の策定.⑤プライマリ・ケアでのアルコール問題の対応.気になる答えは論文の最後で!14わからなければ本文を読んでみたほうがいいカモ