ブックタイトル治療 100巻 3月号

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概要

治療 100巻 3月号

330 Vol.100,No.3〈2018.3〉教育からみた地域ケア17わからなければ本文を読んでみたほうがいいカモ1)いたがねファミリークリニック2)中西内科3)安田内科医院4)松村医院板金 広1) 中西重清2) 安田英己3) 松村榮久4)プライマリ・ケア医に求められているタスクは何か? 次より選べ(複数選択可).①患者を「生物・心理・社会性」の面から包括的に捉えた全人的な医療.②地域住民に対する予防医療や健康増進啓発活動.③学生や研修医に対する講義や診療実習指導.④在宅医療を中心とした多職種連携における指導的活動.気になる答えは論文の最後で!はじめに 自分の専門領域以外は全く勉強してこなかった筆者(板金)は,開業後の診療で自分の臨床能力の乏しさを痛感していた.また総合内科専門医の試験勉強では,専門以外の知識が全く更新されていないことに危機感を覚えていた.そんなときに偶然にネットでみつけた「総合医スキルアップセミナー」(JAMEP主催)に参加することになる.セミナーでの一流の臨床医による講義に興奮を覚えるとともに,いままで自分が受けてきた医学教育や指導に対する疑問も大いに感じていた. このセミナーに,のちに21世紀 適々斎塾の理事となる筆者たち4人が参加しており,今から思えば運命的な出会いだったのだろう.7年におよぶ東京通いの末に,セミナー内容をさらに充実させ,開業医や勤務医だけでなく,学生や研修医と一緒に学べる場所をつくろうと21世紀 適々斎塾を立ち上げた.コンセプトは“開業医の,開業医による,すべての医師と医学生のための医学塾”である. 板金以外の筆者3人は家庭医療,プライマリ・ケアに関する議論,情報提供がされているTFC(Total Family Care)メーリングリストのメンバーであり,すでに旧知の仲であった.3人からこのメーリングリスト創始者である故田坂佳千医師のさまざまの逸話を聞いている全国に広がれ!21 世紀 適々斎塾パワー─ 地域ケアの実践を支えるプライマリ・ケア医のモチベーション向上法─