ブックタイトル治療 100巻 5月号

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概要

治療 100巻 5月号

Vol.100,No.5〈2018.5〉 559部位別,これだけは外せない!はじめに 気管挿管を行った後,気道にチューブが挿入されたかを確認することはきわめて重要である.確認がおろそかになり,食道挿管が見逃されると患者は急速に低酸素血症に陥ってしまい大変危険であることはご存知のとおりだろう.しかし実際には注意していても食道挿管してしまったという経験をもつ方も多いのではないだろうか.救急外来での気管挿管時に2.9%に食道挿管を認めたという報告2)もあり,けっしてまれな合併症ではないことから,挿管後には適切なチューブ留置ができているか常に疑う姿勢が重要である.本稿では,気管挿管の確認のための気道エコーについて概説する.挿管確認のための気道エコー 皆さんの施設ではどのようにして気管挿管の確認を行っているだろうか.一般的にはチューブの声門通過を視認することで気道にチューブがあることを確認するが,ほかにも胸部と心窩部の聴診,呼気時のチューブのくもり,食道挿管検知器,呼気終末二酸化炭素Ⅰ12わからなければ本文を読んでみたほうがいいカモ次の2つの気道エコー画像(図1, 2)1)のうち,食道挿管を疑う必要があるのはどちらだろうか?図1 (文献1)より) 図2 (文献1)より)気になる答えは論文の最後で!気 道福山唯太 髙橋 仁東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科