ブックタイトル治療 100巻 5月号

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概要

治療 100巻 5月号

580 Vol.100,No.5〈2018.5〉16わからなければ本文を読んでみたほうがいいカモ蜂窩織炎を生じた部位で認められるエコー所見は何か? また,次に示す画像(図1)にそれらの所見は認めるだろうか?図1気になる答えは論文の最後で!部位別,これだけは外せない!はじめに 本稿では,皮膚軟部組織の感染症である,蜂窩織炎(cellulitis)と皮下膿瘍(skinabscess)の診療におけるPoint of Care超音波に関して述べる. 蜂窩織炎は,真皮から皮下組織にかけて生じる急性の細菌感染で,日常診療で多く遭遇する疾患の1つである.一般的に,蜂窩織炎の診断は病歴と身体所見から行われ,X線やCTなどの画像検査は必須ではない. 蜂窩織炎の治療方針を決定する際には,皮下膿瘍の有無を評価することがとても重要である.皮下膿瘍があれば,切開排膿や穿刺吸引といったドレナージのための処置が必要になるからである.皮下膿瘍がないかを検索するときに,皮膚軟部組織エコーが活躍する.皮膚軟部組織─ 蜂窩織炎と皮下膿瘍を中心に─内倉淑男国立病院機構 東京医療センター 総合内科/横浜市立大学医学部 救急医学教室