ブックタイトルRp.+2016年冬号

ページ
9/12

このページは Rp.+2016年冬号 の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

Rp.+2016年冬号

経口抗凝固薬サラッと納得!処方のねらいと考え方Vol.15,No.1 049赤血球静脈より血流が速い? 血管壁への圧力が高い血小板抗血小板薬● 血管壁の異常・血管内皮細胞の障害 ? アテローム性プラークの破掟 ? 血小板凝集血栓の形成メカニズム血栓の形成メカニズム動脈より血流が遅い● 血流のうっ滞・血流低下 ? 血液凝固カスケードの活性化  (凝固系亢進) ? フィブリン生成抗凝固薬アテローム性プラーク心臓心臓フィブリン動脈血栓静脈血栓図1 血栓の形式メカニズムに応じた抗血小板薬と抗凝固薬の作用点学会推奨度コメント日本循環器学会非弁膜症性心房細動の心原性塞栓症予防にアスピリンは無効また,アスピリンで出血性合併症が増える(日本人を対象にしたJAST試験)アジア太平洋不整脈学会原則として抗血小板薬は推奨しないただし,以下の患者は併用可 ● 抗凝固薬のアドヒアランス良好にもかかわらず血栓塞栓症発症 ● 非心原性脳梗塞または一過性脳虚血発作(TIA)の既往があり抗血小板薬が必要な場合 ● 虚血性心疾患合併 ● ステント患者ACC/AHA/HRS2014 CHA2DS2-VAScスコア1点の非弁膜症性心房細動の患者に考慮してもよいESC2012 抗凝固薬が拒否された場合の選択肢として選択可ACC:米国心臓病学会(American College of Cardiology)AHA:米国心臓協会(American Heart Association)HRS:米国不整脈学会(Heart Rhythm Society)E S C:欧州心臓病学会(European Society of Cardiology)JAST試験:Japan Atrial Fibrillation and Stroke Trial表1 非弁膜症性心房細動の心原性塞栓症予防におけるアスピリンの位置づけ