ブックタイトルRp+2016年秋号

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概要

Rp+2016年秋号

巻末付録 医薬品集カスタマイズツールVol.15,No.4 [ 1 ]破線で切りとって,ご使用ください ※坐剤分割線ツールの使い方は4 ページ上段にありますなごや調剤薬局 澤田覚志 アンヒバR 坐剤小児用Acetaminophen 後発品*【規格】 50mg,100mg,200mg  * 50mgと100mgは,診療報酬上における後発品ではない(理由:薬価差なし)ダイアップR 坐剤Diazepam 第3種向精神薬 後発品なし【規格】4mg,6mg,10mg適 応 適 応 小児科領域における解熱・鎮痛熱性けいれん● 再発予防のための使用は推奨していない(発熱時の解熱薬使用が熱性けいれんの再発を予防できるエビデンスがない).解熱薬使用後の再発熱による発作のエビデンスもない.インフルエンザに伴う発熱●「インフルエンザ罹患時はNSAIDs の使用は慎重にすべき」との見解が日本小児科学会より公表されている.処方薬を選択する際は,アセトアミノフェンの投与が推奨されている.「38℃以上」,「38.5℃以上」の発熱での投与はあくまで目安● 体温より患児の状態(水分や食事をとらずぐったりしている,発熱から睡眠がとれないなど)に注意し,保護者が投与の判断に迷わないように具体的な指導を行う.● 次回来局時には,解熱坐剤の使用状況と残薬を確認し,投与の判断に不安を抱えていないか確認する.坐剤併用時の順序と間隔挿入後30 分以上ナウゼリンR 坐剤ダイアップR 坐剤アンヒバR 坐剤備 考発熱時のジアゼパム投与〈適応基準〉● 遷延性発作(15 分以上の持続)または,● 下記のうち2 つ以上を満たした熱性けいれんが2 回以上反復した場合 ①焦点性発作または24 時間以内に反復 ②熱性けいれん出現前より存在する神経学的異常,発達遅滞 ③熱性けいれんまたはてんかんの家族歴 ④生後12 ヵ月未満 ⑤発熱後1 時間未満での発作 ⑥38℃未満での発作熱性けいれんの発熱時投与● 37.5℃を目安に1 回0.4~0.5mg/kg(最大10mg)を直腸内に挿入.● 発熱が持続していれば,8 時間後に同量を追加挿入する.眠気,注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがある● 鎮静やふらつきなどの副作用の既往がある場合は,少量投与(0.3mg/kg)にするなど配慮し,注意深く観察する.解熱坐剤を併用する際の順番と間隔15 分以内の単純型熱性けいれんは,反復してもダイアップR 坐剤の予防対象にはならない37.5℃の体温は,目安に留意8 時間ごとの2 回投与を推奨水溶性基剤脂溶性薬物油脂性基剤水溶性薬物挿入後30 分以上溶け出した油脂性基剤に,ジアゼパムが取り込まれ,ジアゼパムの血中濃度が低下する.併用時は,ダイアップR 坐剤を先に投与し,30 分以上あけ解熱坐剤を投与する.ダイアップR 坐剤解熱坐剤備 考乳幼児の発熱編小児の熱性けいれんおよびてんかんのけいれん発作の改善ジアゼパムとして1回0.4?0.5mg/kg,1日1?2回,直腸内に挿入症状に応じて適宜増減.1日1mg/kgを超えないアセトアミノフェンとして1回10?15mg/kgを直腸内に挿入.投与間隔は4?6時間以上.1日総量60mg/kgを限度.年齢,症状により適宜増減.ただし,成人の用量を超えない.用法・用量乳児,幼児および小児体重1回用量の目安アセトアミノフェン量50mg 100mg 200mg5kg 1?1.5個0.5個─ 50?75mg10kg 2?3個1?1.5個0.5個100?150mg20kg ─ 2?3個1?1.5個200?300mg30kg ─ ─ 1.5?2個300?450mg最大用量1回 500mg1日1,500mg受診前の小児用解熱薬や総合かぜ薬のOTC薬の使用状況を確認.● OTC薬のアセトアミノフェン1回服用量は?● 何回服用した?● 最後の使用はいつ?重篤な肝障害が発現する恐れがある.アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現するおそれがあり,アセトアミノフェン含有製剤(OTC薬を含む)との併用を避ける.警 告禁 忌 重篤な血液異常・肝・腎・心機能不全,アスピリン喘息または既往歴禁 忌 急性狭隅角緑内障,重症筋無力症,低出生体重児・新生児,リトナビル投与中用法・用量小児