ブックタイトルRp.+レシピプラス 2017年夏号

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概要

Rp.+レシピプラス 2017年夏号

Vol.16,No.3 003 妊娠中の女性と聞いただけで,診療,対応に苦手意識をもっていませんか? 母性内科という立場で妊婦さんを診療するようになって15年が経ちました.慢性疾患を持つ女性の妊娠の管理と,妊娠中に出現した疾患や症状の治療を行ってきた経験から,「健やかな母体に健やかな児は育つ」という理念のもと,妊娠という状態の特殊性を熟知したうえで母体を治療することが,児にとってもよい結果をもたらすと信じています.しかし,母性内科医として,妊娠と薬情報センターで働いておりますと,恐る恐る妊婦さんに接している一般の臨床現場の実態が見えてきます. 妊娠中はいろいろな症状や疾患が出てきます.例えば,便秘がひどくなったり,貧血傾向にもなったりします.妊婦さんだってインフルエンザにもなれば帯状疱疹にもなります.妊婦さんが不調を訴えた時,その解決のためにはどうすべきか,薬物治療が必要であればどのように薬を使えばよいのか,そもそも妊娠期によくみられる不調にはどんなものがあるのか,疑問は次から次へと出てきます.しかし,その疑問に答えてくれる書籍は意外とありません.そこで,今回は妊娠期にしばしばみられる症状を取り上げ,その病態の考え方と薬物治療も含めた対応の仕方をわかりやすく解説することとしました. 本特集が妊婦さんの診療や対応が「苦手」から「得意」になるきっかけになれば幸いです.国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター 主任副センター長妊娠と薬情報センター センター長村島温子三大寺紀子 国立成育医療研究センター薬剤部小西晶子 国立成育医療研究センターこころの診療部乳幼児メンタルヘルス診療科立花良之 国立成育医療研究センターこころの診療部乳幼児メンタルヘルス診療科 医長春木早苗 埼玉医科大学病院薬剤部吉田和恵 国立成育医療研究センター感覚器・形態外科部皮膚科田中敏博 JA静岡厚生連静岡厚生病院小児科 診療部長八鍬奈穂 国立成育医療研究センター薬剤部/妊娠と薬情報センター渡邊真理恵 横浜市立大学附属病院薬剤部浜之上はるか 横浜市立大学附属病院遺伝子診療部山崎香織 千葉大学医学部附属病院薬剤部井上万里子 千葉大学医学部附属病院周産期母性科生水真紀夫 千葉大学医学部附属病院周産期母性科村岡香代子 九州大学病院薬剤部佐藤由佳 九州大学病院総合周産期母子医療センター青島周一 医療法人社団徳仁会中野病院薬局桑原秀徳 医療法人せのがわ瀬野川病院薬剤課山本雅洋 ヤナセ薬局