ブックタイトルRp.+レシピプラス 2017年秋号
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Rp.+レシピプラス 2017年秋号
Vol.16,No.4 003 わが国は他国と比較して高齢化がもっとも早く進行し,どの国も経験していなかった超高齢者社会を2007年に迎えました.その影響により,平均寿命と健康寿命との格差が拡大し,不健康な状態で過ごす年月が延びています.この格差拡大の一因として「認知症」が大きな問題として取り上げられています. 厚生労働省は,2015年1月に認知症対策の指針「新オレンジプラン」を策定しました.そのなかで,認知症の早期診断・早期対応のための体制整備の一環として「薬剤師の認知症対応力向上」が新たに明記され,薬剤師の認知症患者への“薬物療法のゲートキーパー”としての新たな役割が期待されています.つまり,薬剤師が,医学および薬学的視点から認知症を理解することで,認知症高齢者への対応力を身に付けることが社会的に求められています. そこで本特集では,疾患や薬物療法についての基礎的な解説をはじめ,地域包括ケアなどの取り組みを意識して企画しました.臨床現場で活躍している薬剤師によって,認知症高齢者への対応における重要ポイントや在宅医療に必要となる情報が整理されています. 認知症の薬物療法において“具体的に何から手を付ければよいかわからない”という薬剤師の方々が,本特集で提示した事例や取り組みなどから,新たな一歩を踏み出すためのヒントを見つけていただければ幸いです.鈴鹿医療科学大学薬学部 教授 三輪高市高齢者