ブックタイトルRp.+レシピプラス 2017年秋号

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Rp.+レシピプラス 2017年秋号

Vol.16,No.4 067地域包括ケア時代!今できそうなこと服薬情報の一元的・継続的管理認知症の影響による服薬トラブルとその対応山本 巌 服薬管理の問題は,認知症患者のすべてに起こり得る事象であり,以下の3つに分類することができます.それぞれの事象への対応例について解説します(→p.79).服薬コンプライアンス不良への対応(図1) 認知症患者にとって,薬ののみ忘れ・のみ間違いは避けては通れない問題です.服薬コンプライアンスを改善するうえでまず確認すべき事項は,介護者の有無とコンプライアンス不良の程度および介護頻度です.外来通院で治療している場合は,同居家族が介護者であるケースが多く介護者への服薬指導・支援が服薬コンプライアンス改善のカギとなります.介護負担度調査によると,「服薬管理」は,「衣服の着脱」や「体位の変換」と同程度の負担であるとされており1),その負担度は決して軽くないことが報告されています.また,別の報1独居,同居者に介護能力がない場合● 医師への一包化の提案● お薬カレンダーによる管理● 日付の印字,分包紙の色分け● 服用しやすい剤形への変更● 残薬の整理● ポリファーマシーの解消服薬支援機器の使用を検討外来通院の場合● 在宅への移行を検討● 担当のケアマネジャーと協議● 地域包括支援センターへ連絡● 援助体制に合わせた服用回数や服用時間の考慮● 同居家族への服薬指導・服薬支援の実施● 可能であれば1つの医療機関に集約図1 認知症患者における服薬コンプライアンス不良時の対応