南山堂

編集部

書籍編集

2014年 中途入社
政治学研究科 修士課程 修了

書籍編集

編集部

書籍編集

2014年 中途入社
政治学研究科 修士課程

私の仕事

現在の仕事内容

書籍編集です。
領域としては、臨床看護系が多いですが、医学系の書籍(小児科や腫瘍内科など)も一部担当しています。

ミーティング中

仕事の醍醐味、印象に残っている仕事

もともと、新卒で入社した出版社で看護雑誌の編集部に配属されたのですが、文系出身で身近に医療従事者がいるわけでもなく、文字通り「知識ゼロ」の状態からのスタートでした。編集は著者と読者との間をつなぐ存在ですが、医療に関する資格も経験もない自分がその役割を果たせているのかと不安に思ったことも多々あります。この仕事に就いて10年、いまだにその気持ちを完全に拭いきれてはいませんが、それでも常に謙虚に、勉強させていただく姿勢を心がけて仕事をしています。
一方で編集としての経験を積むなかで、「本作りのプロ」として著者の先生方にいろいろなご提案をさせていただくことも増えてきました。とくに看護書では、イラストやレイアウトなどの紙面づくりも非常に重要です。原稿整理をしながら、「どのようにしたらわかりやすいか」「より読者に伝わるか」を考える作業はとても楽しいですし、著者の先生方に完成した紙面を喜んでいただけるのはとても励みになります。時間やコストの制約があるため、100%納得いくものを作ることが難しい場合もありますが、そのなかで最善を尽くすにはどうしたらよいかはいつも意識しています。
また、書籍は雑誌と違って刊行ペースが決まっているわけではないため、企画の段階からときには年単位の時間をかけてじっくり作りこむことができるのは、書籍編集の醍醐味のひとつだと思います。しかし、関連領域の学会や年度はじめ(新入職シーズンなど)での発売など、完成までの目標は当然設定されています。どんなに良いものを作っても、売っていただける場がなければ読者には届かないので、目標に向けたスケジュール管理がとても重要です(編集というとクリエイティブな職種に思われますが…実は事務作業や進行管理業務も少なくありません)。
無事予定通りに刊行されて書店に並んでいるのを見たときには達成感があります。

今後取り組みたい仕事

近年、医学書の世界でも書籍の販売サイクルが短くなってきているように感じます。
最新の情報がより早く読者に届くという意味ではよいことでもありますが、書籍編集としては、「定番書」と呼ばれる読者に長く愛される書籍も生み出していきたいです。

仕事中 認知症などの本

私のワークライフバランス

仕事帰りや出先など、書店にはなるべく足を運ぶようにしています。医学書売り場はもちろん、学習参考書や実用書など他のジャンルの売り場も一周して、なにか企画や制作の参考になるものがないか探しています。仕事の延長のようなものともいえますが、もともと本に囲まれると落ち着くタイプなので、よいリフレッシュになっています。
また、学会や編集会議のため出張に行くことも多いですが、空いた時間に駅や空港のお土産屋さんに立ち寄るのが楽しみのひとつです。つい財布の紐が緩んで、お菓子やお酒などいろいろと買い込んでしまい、行きよりもずいぶん荷物が増えている…なんてことも多いです(笑)。

編集部で働く人